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スペシャルオリンピックス(SO)とは?

 スペシャルオリンピックス(SO)とは、知的発達障がいのある人たちに、日常的なスポーツプログラムと、その成果の発表の場である競技会を、年間を通じて提供し社会参加を応援している国際的なスポーツ組織です。スペシャルオリンピックスは非営利活動で、運営はボランティアと善意の寄付によっておこなわれています。スペシャルオリンピックスでは、これらのスポーツ活動に参加する知的障がいのある人たちをアスリートと呼んでいます。
 SOの国際本部(SOI)は米国ワシントンDCにあり、現在170ヶ国以上が加盟、約420万人のアスリートと約100万人のボランティアが活動に参加しています。日本では、1994年に活動が始まり、現在では7,000人を越えるアスリートと約14,000人のボランティアが参加しています。

 

活動のはじまりは

 1962年に故ケネディ大統領の妹ユニス・ケネディ・シュライバー夫人が自宅の庭を開放して開いたデイキャンプが始まりです。知的発達障がいのある人たちにもスポーツを楽しむ機会を提供したい、という彼女の願いから始まったこの運動は、ジョセフ・P・ケネディJr財団の支援のもと、「スペシャルオリンピックス」として組織化され、世界へと拡がっていきました。
 1988年には、国際オリンピック委員会(IOC)と「オリンピック」の名称使用や相互の活動を認め合う議定書を取り交わしています。
 スペシャルオリンピックスでは、障がいの有無をこえて、一人ひとりの個人があるがままに受け入れられ、認められる地域社会になることを願っています。

 

スペシャルオリンピックスの目指すもの

 アスリートの健康や体力増進、スキル向上だけでなく、多くの人との交流を通じて彼らの社会性を育むこと。 適切な指導と励ましでアスリートが上達し、自立への意識を高め成長していくこと。活動に参加するボランティアがアスリートとの関りの中で多くのものを学んでいくこと。

 

スペシャルオリンピックスの名称が複数形な訳

 「スペシャルオリンピックス」の名称が複数形で表されているのは、大会に限らず、日常的なスポーツトレーニングから世界大会まで、様々な活動が年間を通じて、いつも世界中でスペシャルオリンピックスの活動が行われていることを意味しています。